六七日法要

拝啓 大切な御方を失われて以来、如何お過ごし

でしょうか。案じております。六週目は、六七日法要になり寂しさもひとしおの事と存じます。諸行無常と聞かされていても、別れの事実の前には、ただ気持ちも動転し、言葉も失います。しかし、厳しいことですが、私共は、この別れの事実を、どうしても受け入れていかなければなりません。共にお念仏申させて頂きましょう。「花びらは散っても花は散らない、人は去っても面影は去らない」人は亡くなっても懐かしい一生涯の面影は残ります。今は直接言葉をかわしたり、顔をあわせる生活はできなくなりましたが、いつでも、仏様となり、私たちを支え導いてくださいます。仏前にお参りさせて頂く時は、念珠を両手にかけ、お香は一度だけつまんで香炉にくべます。お線香の場合は、一本を半分に折り火をつけ、立てないで横に寝かせて供えます。花は、生花を用い、お仏飯は炊きたてを供えます。一番大切な事は、お念仏を称え、お経を称えることです。亡き方の思い出を大切にする道は、亡き方の死を御縁として、残された皆様がお念仏を称える身になることです。