五七日法要 拝啓 日々お寂しい思いでお暮らしの事と存じます。日が経つにしたがって、その人の御恩に素直に手を合わす事が出来るようです。 亡き方は、日ごろは他人事としか思っていなかった、死というこのきびしい現実から、私たちもまた、まぬがれることができない存在であり、出会った者は、どんなに愛しくとも、別れていかなければならないことを教えてくださいました。これは、故人が私たちに身をもって示してくださった、人生最後の教えです。 阿弥陀様は、私たちに、深い哀れみと慈しみの心をおかけ下さっています。み光のうちにおさめとりいだきとってお浄土へ迎えて下さいます。私は、家族のどなたかがお別れを迎えるとき、「あなたに会えて本当によかった。あなたのおかげでいい人生でありました。ありがとうございました。今度は、お浄土でお会い致しましょう」とお別れのできる、ご家族であってほしいと思います。残された皆様が、この悲しみを苦しみを御縁として仏様の教えを聞かさせて戴く身になることが何よりも大切なことです。 |