三七日法要
拝啓、早いもので、三週目は三七日法要(みなぬかほうよう)になります。毎日、仏前にお参りし、お念仏・お経を称えることが、一番心が安らぎます。『阿弥陀経』に倶会一処(ともに一処に会う)とあります。これは、浄土に往生すると、また善きひとたちと出会えるという意味です。
幸いにも、同じお念仏を称える者は、同じ浄土でふたたび会うことが約束されています。故人が死をもって教えて下さったお浄土への道を、私たちもまた、お念仏と共に、歩ませていただきましょう。これから、私たちも残された人生、お浄土への旅を続けていくわけですが、楽しいことばかりの人生ではないでしょう、山あり谷あり、いつ何時、何がおこるかわかりません。しかし、決して、一人ぼっちで行く寂しい旅ではありません。いつでも、どこでも仏様が支え導いてくれる、安心した旅であります。いつでもお念仏とともに生き抜いて下さい。それが、故人が一番喜ばれることであり、かけがいのない「いのち」を大切に生きる道です。浄土真宗は、「さようなら」ではなく、「今までご苦労様、ありがとう、また会いましょう」とお別れしたいものです。 合掌
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