百日法要
ローソクは、仏前にお供えする大切な供養具ですが、同時に私たちに「いのち」の尊さと、人生を問い直す目を与えてくれます。
私は両親から「いのち」という一本のローソクに火を灯してもらいましたが、自分ではローソクの太さも長さも分かりません。それだけに実にのんびり日常生活を送っております。
しかし、仮に太く長いローソクであっても、何時何時、風が吹いて途中で消えてしまい、死をむかえるかもしれません。まさに「朝には紅顔あって夕べには白骨となる身」(白骨の御文章)であるだけに、生かされている今を大切に、尊い人生を生きなければなりません。
かけがえのない、やり直しのきかない、一度限りの私の人生を見詰め直し、「本当に安心して生きる道、安心して死んでいける道」を歩ませていただきたいと思います。それが、浄土への人生です。亡き方は、命とひきかえに私に、人生の大切な事を学ばせて戴きました。亡き方を偲び念仏いたしましょう。ご命日から100日目が、百ケ日法要となります。法要を営まれる方は、お寺と打ち合わせ下さい。
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