一周忌の法話
亡き方は、「生前は、大変お世話になりました。今日も法事を勤めてくれて、本当にありがとう」と、お礼をされていると思います。また、「みんなには、生前、迷惑をかけてしまったり、苦労をかけてしまったり、心配をかけてしまったことも沢山あったと思いますが、どうか、許してください。」と、お詫びと感謝をされていると思います。法事は、亡き方との出逢いを喜んであげる場です。亡き方は、「私は、自分の人生を精一杯、生きました、そして、今、阿弥陀如来様に救われ、浄土へと参らせてもらっています。私のことは、心配しなくて、大丈夫だよ。残された、みんなも、笑顔で暮らして下さい」と願っておられると思います。亡き方は、仏様の世界に生まれ、安らかに眠られるわけではなく、いつでも、皆様の元にお帰りになられています。なぜなら、皆様のことを、今でも大切に思い、いつも心配されているからです。
「体、大切にしてください」「無理しないでください」「大丈夫だよ、何とかなるよ」「これからも前を向いて生きてね」「心配しなくて大丈夫」そんな声を掛けて下さっています。
皆様が、これからも、仲良く助け合い強く明るく生きて下さい。
「さようならではなく、また、いつか、仏様の世界で会いましょう。私たちも、いつか、この世の自分の役目が終わったら、あなたが待ってくれている、仏様の世界に参られて頂きます」という思いを持ち続けてください。また、いつか、仏様の世界でお会いされた時、一緒に笑ったり、泣いたり、懐かしい思い出をたくさん語り合ってください。
亡き方も、その日を、楽しみにされています。
毎日、南無阿弥陀仏とお称え下さい、今ここに、亡き方はいらっしゃいます。
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